⽜乳危険論

以前から議論がありますが、どうなんでしょうかねえ。私は、コーヒーに少し垂らすくらいしか使わなくなりましたが。医師の間でも⾒解は分かれているよです。ちなみに欧⽶ではかなり消費量が減っているようです

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 ⽜乳の摂取が体に良くないとする「⽜乳悪⽟論」が、しばしばマスコミなどに取り上げられている。2015年は、⺟親タレントが「⽜乳は有害だから⼦供に飲ませていない」とテレビで発⾔したことが、ちょっとした話題になった。⽜乳は本当にリスキーなのか、健康状態が良い⼈であっても摂取に慎重になるべき⾷品なのだろうか。

摂取慎重派
 ⽜乳の「負の⾯」を指摘する議論は、以前から繰り返されている。その根拠は、乳癌との関連や摂取によってかえって骨が弱くなるというものなど様々。研究論⽂からインターネット上の匿名情報まで簡単に目にすることができる。

 ⽐較的最近では、スウェーデンで約6万⼈の⼥性と約4万5000⼈の男性を対象にしたコホート試験の検証で、1⽇3杯以上の⽜乳摂取と死亡や骨折リスク上昇との関連が⽰唆された(『死亡と骨折リスク、⽜乳3杯摂取で増』を参照)。こうした背景から、医療従事者の間でも⽜乳を積極的に摂取してきた風潮への疑念は少なからず上がっている。

摂取奨励派
 アレルギー体質であったり、乳糖を分解できない体質であったりする⼈は⽜乳の摂取を控えるべきであることは論を待たない。だが、⽇本では⻑らく⽜乳が健康に良い⾷品の代表のように扱われ、学校教育で「⽜乳に含まれるカルシウムは骨を作る」と給⾷に⽜乳を出したり、保健指導で骨折予防策として⽜乳の摂取を奨励したりしてきた。

 ⽜乳摂取に警鐘を鳴らす悪⽟論に対し、「科学的な根拠に基づかない」と真っ向から否定する意⾒も当然ある。骨粗鬆症財団は、ホームページに設置した⼀般向け「Q&Aコーナー」で、⽜乳摂取と骨粗鬆症の関連を指摘する⾔説について「現段階では、科学的なデータに基づかない意⾒」と退けている(骨粗鬆症財団ホームページ)。また、⽜乳を飲むとカルシウム濃度が急上昇し、腎臓結⽯を⼼配する質問には「通常の摂取量であれば腎臓結⽯の原因になり得ない」との回答を⽰し、むしろ摂取を控えることによるカルシウム不⾜の⽅が問題との⾒解を⽰している。