今回はタイトルの映画のご紹介です。
ベルリンの壁崩壊前に、東ドイツで抑圧された生活を送っていた一人の性同一性障害の男性が、駐留していたゲイのアメリカ人兵士に連れられてアメリカに亡命するのですが捨てられてしまい、音楽、それもハードロックで身を立ててゆきます。そうしているうちにベルリンの壁が崩壊し、自身の国籍の同一性さえ失ってしまいます。それでも音楽を通した表現の中から次第に自分のあり方を見出し、また他人の同一性さえも肯定するように変化してゆきます。性同一性障害の問題を抱えている人、かれらを理解したい人は是非一度ご覧になってください。音楽もとってもいいですよ。ちなみに主人公は監督も努めていて、ドイツ駐留アメリカ軍司令官のご子息でもあります。
ちなみにangry inch とは整形手術に失敗して1インチだけ残ってしまった、男性器のことです。