日別アーカイブ: 2016/01/10

牛乳危険論

以前から議論がありますが、どうなんでしょうかねえ。私は、コーヒーに少し垂らすくらいしか使わなくなりましたが。医師の間でも見解は分かれているよです。ちなみに欧米ではかなり消費量が減っているようです

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 牛乳の摂取が体に良くないとする「牛乳悪玉論」が、しばしばマスコミなどに取り上げられている。2015年は、母親タレントが「牛乳は有害だから子供に飲ませていない」とテレビで発言したことが、ちょっとした話題になった。牛乳は本当にリスキーなのか、健康状態が良い人であっても摂取に慎重になるべき食品なのだろうか。

摂取慎重派
 牛乳の「負の面」を指摘する議論は、以前から繰り返されている。その根拠は、乳癌との関連や摂取によってかえって骨が弱くなるというものなど様々。研究論文からインターネット上の匿名情報まで簡単に目にすることができる。

 比較的最近では、スウェーデンで約6万人の女性と約4万5000人の男性を対象にしたコホート試験の検証で、1日3杯以上の牛乳摂取と死亡や骨折リスク上昇との関連が示唆された(『死亡と骨折リスク、牛乳3杯摂取で増』を参照)。こうした背景から、医療従事者の間でも牛乳を積極的に摂取してきた風潮への疑念は少なからず上がっている。

摂取奨励派
 アレルギー体質であったり、乳糖を分解できない体質であったりする人は牛乳の摂取を控えるべきであることは論を待たない。だが、日本では長らく牛乳が健康に良い食品の代表のように扱われ、学校教育で「牛乳に含まれるカルシウムは骨を作る」と給食に牛乳を出したり、保健指導で骨折予防策として牛乳の摂取を奨励したりしてきた。

 牛乳摂取に警鐘を鳴らす悪玉論に対し、「科学的な根拠に基づかない」と真っ向から否定する意見も当然ある。骨粗鬆症財団は、ホームページに設置した一般向け「Q&Aコーナー」で、牛乳摂取と骨粗鬆症の関連を指摘する言説について「現段階では、科学的なデータに基づかない意見」と退けている(骨粗鬆症財団ホームページ)。また、牛乳を飲むとカルシウム濃度が急上昇し、腎臓結石を心配する質問には「通常の摂取量であれば腎臓結石の原因になり得ない」との回答を示し、むしろ摂取を控えることによるカルシウム不足の方が問題との見解を示している。