寝る前はブルーライトは避けましょう

 20~30代の半数以上が、就寝直前までスマートフォンなどの携帯端末を使い、そのうち約7割で不眠症の疑いがあることが味の素(東京)の調査でわかった。若者の「スマホ依存」が睡眠に影響していることを示しており、専門家も警鐘を鳴らす。

 今年8月にインターネットで調査を実施、20~70代の男女計1200人から回答を得た。

 就寝時のスマホやタブレットの利用状況を聞いた質問では、412人(34%)が「就寝直前まで利用している」と回答。年代別では、20代が59%、30代が57%と半数を超えた。そのうち20~30代の67%が、寝付きや日中の眠気など八つの質問からなる国際的な不眠尺度で「不眠症の疑い」に該当した。

 調査を監修した睡眠総合ケアクリニック代々木(東京)の大川匡子(まさこ)理事(睡眠精神医学)によると、端末画面のLEDに多く含まれるブルーライトが睡眠の妨げになるほか、興味のあるサイトを見続けると、脳への刺激となり、不眠につながりやすくなると考えられる。大川さんは「寝る約2時間前までには使用を控え、リラックスした状態でベッドに入ることが望ましい」と指摘する。