人と交わることに脅えたり、不安を感じ、それを回避してしまう社交不安障害という病気があります。当院でも多くの患者さんの治療にあたってきました。カナダの大学から発表された最近の研究によれば、この病気の患者さんは、親切行為を行うことによって、他人とリラックスして交流しやすくなるとのことです。親切な行為をおこなうことは、本人の幸福感を高め、世界観を肯定的に変えることが知られており、肯定感を持ちながら他人と関わることでより社会生活に適合しやすくなるとのことです。善行を行い、他人から感謝されることで、拒絶されることへの不安と恐れが緩和され、症状と社会生活の質を改善が期待できるようです。一日一善、人類みな兄弟!、どこぞの競艇ヤクザの言葉のようですねえ。