子供と危険な遊び

最近の米ブリティッシュ・コロンビア大学の研究によれば、子供が高いところに登ってみたり、人があまり行かないようなところに皆で探検に出かけたりするような「自由でこだわりのない遊び方」が子供にとって長期的にみると有益であることが分かってきたようです。親が過剰に心配をして保護的な環境を作りすぎるよりも、子供たちだけで遊び、ひっくり返ったり、喧嘩で顔を腫らしたり、膝小僧をすりむいたり、時には友人とうまくゆかずに心が傷つくことでさえも子供たちのバランスのよい心の成長に必要であるとのことです。大人たちにとって一見危険にみえる荒っぽい遊び方も、子供たちの身体活動量の増加につながりますし、子供は子供でちゃんと折り合いをつけて調整しているので以外に大丈夫であるとのことです。大人があまりに管理をしすぎて、ああしろこうしろ、それはダメ、危ない、など制限を加えてしまうと、子供は未知のものはすべて危険だと考えるようになり、あえてそれにチャレンジする自分の能力に自信が持てなくなってしまうことがあるようです。子どもにも誰にも指示されないで動ける時間が必要なのです。確かに、我々が子供の時に比べるとわんぱく小僧のグループなんかはすっかり見られなくなっていますよね。皆さんは自分の子供に接する時にこんなこと考えたことはありますか?過保護になりすぎて、つい自分の不安を解消するために行動して、それが子供の自主性を妨げていることはないでしょうか?子供を指示がないと動けない受動的な人間にしていないでしょうか?この論文を読んでみて、また自分で書いた履歴書を読み返してみて、あらら私の両親の放任主義も結構いけていたのだと思いました。それでも私の場合、一歩間違えば死んでいてもおかしくないような遊び方をしていたので、もう少し誰かが注意してくれてもよかったと思う今日この頃ではあります。